中学入試の偏差値
公立中学の質が低下し出して久しい。それにつれて私立などの中学入試が当たり前のようになってきた昨今だが、当然のように中学入試を経験するとなるとこの偏差値の厄介になる。下は偏差値30位から上は70超ぐらいまで中学の学校格差も大変なものだ。中学受験の各大手予備校、塾ではそれぞれ中学校の偏差値を出しており、出版社でも出しているところがある。
学校によってはA塾、B塾で偏差値の微妙な数値差がないではないが、おおむねどこも一定の数値で揃っているから、客観的な中学入試の偏差値データであれば、これは大いに信用に足る。ところがどっこい、受けるのは人間であり、しかも中学受験となればまだ小学生が受けるわけである。つまり人間未満のような、霊長類ガキ科とでもいうような代物がすることであるから、良きにつけ悪しきにつけ大人の思惑と大いに開きが出ることがある。
平常心を失うのか、はたまた興奮のあまり平常心を超越してしまうのか、とにかく受験の結果が普段の模擬テストの平均データや偏差値を無視したような結果が出ることがしばしばあるのだ。教師がデータをもとに、A校はとても無理だからB校に、というアドバイスを無視して見事に合格したりする。学校や塾が唖然とし、子供は平然と「たまたま知っているのばかり出ちゃった!」となる。中学入試は大学入試に比べて、このような誤算がはるかに多いのではなかろうか。中学入試の偏差値は当てにならないというより、子供の未成熟な神経があまり当てにならないということである。