« 2007年10月06日 | Top2007年10月08日 »

最新記事【2007年10月07日】

偏差値こそなかったが日本の昔の中学校は官高民低で公立の方が私立中学より一般的にレベルが上であった。欧米などは当時から当然ながら私立中学の方が名門校が圧倒的に多い。金のかかる分だけ質が良くなる道理で、私立中学にいけぬ貧困層がよってたかって公立校に通学するのが欧米であった。

この傾向が団塊世代の入試が一区切りつき出すと、日本もどんどん欧米化し始め、最近では公立中学なんかに行かせたらもう大変、授業どころではないのだから是非とも私立中学へ……とハーレムの暴力公立学校のような事件の発生を受けて井戸端も偏差値談義がかまびすしい。確かに公立中学校の凋落ぶりは目に余る。男の先生には暴力を働き、若い女の先生には性的な暴力を働くというから、これは確かに昔のハーレムの学校そのままである。現実を教師仲間に確かめると、肯定した挙句、冗談抜きで私立中学の進学を勧めるのだ。

私立中学にはこのような「危険防止」的考えもあるが、一方では伝統的に品格を旗印に掲げるところが多く、私立中学1年生となると男女共にどう見ても公立の雑多な私服に比肩し、その制服の上品さ、可愛らしさが目につく。己の家の近所の公立学校に向かう子供を見てから電車や送迎の高級車から降りるお坊ちゃん、お嬢ちゃんの一群に我が子も入れんと慌てるのは当然のことと言える。

そこで、あの言葉づかいも最近のガキどもとはちょっと違うあの坊や嬢やの私立中学の偏差値は……と調べることになる。かくて私立中学の美麗さに感動した親は今まで口にすること皆無であった偏差値なる言葉を「偏差値が…」「偏差値に…」、と大騒ぎするようになり私立中学入試シンドロームやら私立中学偏差値症候群やらへと繰り込まれていくのである。

スポンサード リンク

私立中学偏差値を正確に調べる

日能研は中学受験を専門とする小学生のための予備校である。全国にある日能研の各教室でも日能研での日曜テストや公開テストなどで割り出された偏差値によりクラス分けがなされる、というのは大手予備校のどこでもやっていることだ。予備校の発展要因の大きな因子に有名校への合格者数というのがある。

入試の合格発表の2月1日以降になると全国紙に大きな広告にて「A校、B校××名合格!」と大々的に打たれるあれだ。偏差値の高い中学合格者をいかに多く輩出させるかで当然春からの日能研そのほかの塾の入室者数に影響が出るのだから、どこも必死になる。そこで日能研に限らないかもしれないが、予備校側ではこの数字を大きくするためにある「操作」をする。

すでに偏差値の高い東京のA校に合格した生徒に受験費用、交通費、宿泊費、食事代、とかかる費用を一切日能研などの予備校持ちで関西の偏差値の高い有名中学を受験させるのだ。そして合格すればプラス1がその学校の日能研合格者として計上される。新聞広告などを見た関西の受験生親子は当然ながら関西の日能研教室から出た合格者と思うに違いない。日能研にしたところで、別段関西の某日能研教室からの合格者とは言っていないのだから「詐欺」とも言えない。

ただl、あまり品のよろしい人種のすることではないな、ということである。学校の偏差値が大きく違うということはあまりないが、合格者数一つとっても、このようなからくりがあるのだ。偏差値だって底上げがきく、とは某校教師。そして何よりも大きな悲劇は偏差値30,40クラスの子供達はただただ受験予備校の屋台骨を経済的に支えてくれただけで、どこにも合格せずになんの数字にも上らなかった影のうすい偏差値をもった幽霊のような、それでいて実にありがたい「お客さん」なのだ。


スポンサードリンク
更新履歴